どこかの遠い友に

20件の記録
- 小池陽慈@koike_yoji2025年8月26日ひとまず、詩はすべて読み終えた。 一人の詩の読み手として、とても貴重な時間を過ごすことができた。 良質の詩は、誰がいつ詠んだものであっても、綴られる言葉、組み立てられる言葉に緊張が漲っている。 この緊張を追体験することこそ、僕が詩を読む目的である。 その目的は、存分に果たせた。 極上の経験であった。 必ず、感想をまとめたいと思う。 ただし、その前に、「解説」も読む。 編者がこれら詩群をどう受け止めるのか、それを知ることが楽しみで仕方ない。
- 小池陽慈@koike_yoji2025年8月15日読んでる毎日、少しずつ読み進めているこの詩集、今日は、「乾燥期」という詩(p. 114-117)の最終連、 私の日記には いつも、 エゴの傍線が 引かれているのです。 が、心にぐいぐいと食い込んできた。 「エゴの傍線」…! 「エゴ」も「傍線」も、あるいは「傍線が/引かれている」という主述の組み合わせも、何一つ珍しくも新鮮味もない当たり前の言葉、表現なのに、「エゴの」が「傍線」を修飾した途端に、とんでもない存在感を放つ詩語になる。これぞ、異化。 試しに、「エゴの」を取って読んでみてください。「エゴの」という表現がどれほどに凄いものなのか、「おお…!」と腑に落ちるはずです。
- 小池陽慈@koike_yoji2025年8月13日読んでる「交媒」という詩がすごい(p. 100−102)。この一篇に出合えただけでも、この詩集を買ってよかった。いや、これは、本当にすごい…半分くらいまで読み進めたけど、今のところはこの詩がいちばんビビった。
- 小池陽慈@koike_yoji2025年8月13日今日は「盲導鈴」までを読んだ。この「盲導鈴」、船城の詩としては"わかりやすい"。しかし、よくよく読んでみると、構成の緻密さにおののく。石垣りんの「シジミ」を初めて読んだときに似た印象を受ける。そしてたぶん、全盲の詩人、香山末子をこのところ読んできたことも、この詩に立ち止まってしまう、大きな理由の一つだと思う。文学は、文学と出合う。他ならぬ、この私という場において。
- 小池陽慈@koike_yoji2025年8月11日読み始めた毎日、少しずつ読み進めている。今日は、「無精卵」という詩を繰り返し読んだ。後でまた読むと思う。そして、この詩を読んで心に湧いた動きを言い表わす語彙が、いまの僕にはまだない。言葉を探さなければならない。
- ヒナタ@hinata6251412025年8月4日読み終わったわたしはあまり詩を読む方ではないし、この本の編者でもありハンセン病資料館の学芸員でもある木村哲也さんのトークイベントに参加するまでこの船城稔美さんのお名前すら知らなかったのだけど、この詩集に出会えてよかったなーとしみじみ思ってる。船城さんの詩はぜんぜんむずかしくない。社会への怒りも疎外されるさびしさも恋の瑞々しさも切なさも全部ある。そして痛みを抱えた人を一人にしない力がある。デモの場とかで音読されたりするといいんじゃないかなと思う。わたしはこういう詩が好き。これからも何度も読み返したい。