
RIYO BOOKS
@riyo_books
2026年1月10日

どん底
ゴーリキイ,
中村白葉
読み終わった
ゴーリキーは、ルカーの「慰めの嘘」を通して、これまでのロマン主義を求める受動的ヒューマニズムを否定しています。誰かが、国が、社会が自分たちの暮らしを変えてくれるといった考えを、彼は「人間とは素晴らしいものだ」という思いで行動に移す必要性を訴えていたのだと理解できます。ルカーの「慰めの嘘」は、薄い毒を盛られるようなもので、何度も受けると「素晴らしい人間」は消滅してしまいます。この対比は、ゴーリキーの過ごした苦しい人生経験があるからこそ、根本の本質を捉えることができているのだと考えられます。