DMK "資本主義は私たちをなぜ幸せに..." 2026年1月4日

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@DMK_penguin
2026年1月4日
資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか
資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか
ナンシー・フレイザー,
江口泰子
2026年最初の一冊は、昨年11月に購入して少し齧り読みして積読していた本。今年は積読本を減らす都市にしたい。 この本の要点は、資本主義は単なる経済体制ではなく、人種・(女性に偏りがちな)ケア・自然・公権力に支えられながらもそれらを喰いつくす社会秩序だ、ということである。資本主義がいかに上記の要素に対価を支払うことなく搾取・収奪しているのか、各要素間がいかに関連しているかが一章ずつ掘り下げられている。 著者は、限界を迎えている資本主義社会への対抗ヘゲモニーとして21世紀の社会主義を提案する。これは、過去のソ連などの「社会主義」国家への肯定や回帰ではなく、資本主義社会が疲弊させた様々なものを回復させるための概念あるいは仕組みのことを「社会主義」という概念に込めているらしい。 読後、正直世界への絶望感に溢れてしまい正月早々落ち込んだ。だが、改善あるいは転換すべきシステムが数多く指摘されており、自分の安易な消費行動を見直すきっかけになった。 執筆期間が2023年までということもあり文中にはAIの話題がほとんど出てこなかったが、AIがどのように資本主義を変化させるのか、本テーマに関連する論者はどう論じるのかが気になった。
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