
まり
@bookvibesonly
2026年1月10日
世界はきみが思うより
寺地はるな
読み終わった
「気持ちって、いつもいっこじゃない」という言葉が印象に残った。
当たり前のようでいて、自分自身や関わる相手に対して抱く感情は、その時々でいくつも重なり合い、ひとつの感情だけでは片づけられないものだと改めて気づかされた。
人にはそれぞれの背景や感情があり、他人を100パーセント理解することはできない。
だからこそ、自分の発言によって無意識のうちに誰かを傷つけてしまうかもしれない、という怖さを日常の中でなんとなく抱いている。
腹が立つ相手にも、その人を大切に思っている家族がいて、私の知らない良さを知っている誰かがいるはずだと思うと、相手に向けた怒りが少し小さくなることがある。
仮に私を傷つける人が一部いたとしても、私自身が私のことを理解していればそれでいいし、私を好きでいてくれる人が周りに少なからずいれば、それで十分だとも思える。
人との距離や感情の揺れを、無理に答えを出さず、それでも静かに考えさせてくれる本だった。


