gato "燃える平原" 2026年1月10日

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2026年1月10日
燃える平原
燃える平原
フアン・ルルフォ,
杉山晃
あれはたしか十月ごろだったと思う。サポトランでは祭りがはじまってた。花火がさかんにうちあげられてたから、それをおぼえてる。花火がとどろくたんびに、おれがレミヒオ・トリコの死体を投げ捨てたあたりから、ハゲ鷹の群れが舞いあがった。 いまでもそれをおぼえてるよ。 (「コマドレス坂」33-34p) 男はその山道をたどっていった。かさかさにかたくなったかかとに重心をかけ、足のつめで岩をひっかいた。腕が傷だらけになった。尾根にたどりつくたびに立ち止まり、地の果てを見わたした。《こいつはおれの果てじゃねえ。やつのだ》と言った。その声を聞いて、一瞬ぎょっとして、思わずうしろをふりかえった。 (「追われる男」45-46p)
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