燃える平原

12件の記録
盛り@fzke03152026年7月3日読み終わった面白い……! 17の短編集なのに飽きない! 全部メキシコの乾いた風、砂埃、が感じられ、そして悪の道を進む男と生命力に富んだ女が魅力的。 基本的に悪は裁かれるのだが、その悪がどうやって破滅するかが見ものである。 男たちが飾っていない、もはや薄汚れているのにどうしてこんなにも肉肉しく目の前に現れるのだろうか。


gato@wonderword2026年1月10日読み終わったオールタイムベストお〜〜〜もしろすぎた。リアリズムなんだけど、短いなかに東山彰良が『ブラックライダー』『罪の終わり』に描いたような世界がギュッと詰まっていて、生の情けなさと愛着のどうしようもなさと死のあっけなさを訥々と語るならず者たちの声が心を掴んで離さない。すでにオールタイムベスト。



gato@wonderword2026年1月10日引用あれはたしか十月ごろだったと思う。サポトランでは祭りがはじまってた。花火がさかんにうちあげられてたから、それをおぼえてる。花火がとどろくたんびに、おれがレミヒオ・トリコの死体を投げ捨てたあたりから、ハゲ鷹の群れが舞いあがった。 いまでもそれをおぼえてるよ。 (「コマドレス坂」33-34p) 男はその山道をたどっていった。かさかさにかたくなったかかとに重心をかけ、足のつめで岩をひっかいた。腕が傷だらけになった。尾根にたどりつくたびに立ち止まり、地の果てを見わたした。《こいつはおれの果てじゃねえ。やつのだ》と言った。その声を聞いて、一瞬ぎょっとして、思わずうしろをふりかえった。 (「追われる男」45-46p)









