ぼぺにゃん "ワイルドサイドをほっつき歩け" 2024年7月31日

ワイルドサイドをほっつき歩け
新作の『転がる珠玉のように』がよくて特にスティーブのエピソードが泣けたので、彼も登場する前作を再読。 「トランプ大統領が誕生したのはおっさんのせいで、EU離脱もおっさんのせい。セクハラもパワハラもおっさんのせいだし、政治腐敗や既得権益がはびこるのも、おっさんたちのせい。リベラルの後退も、世の中が息苦しくなっているのも、おっさんのせいなら、排外主義も社会の劣化も全ておっさんが悪い」とまで悪役にされている、(特に労働者階級の)おっさんたち。身近に付き合っている複雑で多面的なおっさんたちを、いいところもダメダメなところも矛盾もあるがままに描く。「みんなみんな生きているんだ、友達なんだ」というみかこの愛情に胸を打たれるなあ! 第二章は英国の階級について。「階級というのは、選択肢がどれだけ与えられているかということ。選択肢が少なければ少ないほど、階級は下になる。」労働者階級の息子がケンブリッジ大学に進学したものの、オックスブリッジらしく振る舞おうとしすぎて周りから浮いている哀れさ。貧しい階級を分断させ、お互いに喧嘩させておけば、政権や政治に怒りが向かわなくていいという為政者の知恵divide and ruleにはunite and fightで!しかしこの為政者のやり口、世界中で共通だね
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved