和月 "夜明けまでに誰かが" 2026年1月10日

和月
和月
@wanotsuki
2026年1月10日
夜明けまでに誰かが
夜明けまでに誰かが
ホリー・ジャクソン,
服部京子
「最悪」を作り出すのが上手すぎる!最高!! 前作シリーズの展開がかなり刺さって、読むのを楽しみにしていた今作。 同じ女子学生とはいえ、ピップとはかなり違うタイプの主人公・レッド。過去の出来事が原因で精神的に不安定な所がある。思考がまとまらないことも多々ある為、その流れを上手く掴めない序盤の文章はなかなか飲み込みにくい場面もあった。 徐々にスリリングな状況が動き出す中で、多くの読者が不快感を覚える言動を繰り返す人物が一人。それに従わなければならない流れが読んでいてとても苛立つのだけど、その結果引き起こされる中盤の描写で物語が一気に加速する。 中盤から最後まで続く緊迫感が本当にすごい!かじりついて読んだ。ある程度予想できる展開もあれど、そこから更に絶望と恐怖を増し増しトッピングしてくる。もーーーほんとに、面白い!皆に読んで欲しい!一緒に苦しくなろう。 解説にもあるけど、537ページの最後の一文がこの作品の肝になっているなぁと心底思う。 「罪悪感」という、誰もが目を背けたくなる感情をここまで真摯に描ききった物語が、YA小説として今の世に出たことが嬉しい。ただスリリングなだけではなく、心の成長にも繋がる作品だと思う。 以下余談: カーテンの柄って結局何だったんだろう? 「YES」が誰だったのかも知りたい。
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