
神木紗由
@kamiki_sayu
2026年1月10日
白鷺立つ
住田祐
読み終わった
直木賞候補
第174回(2025年下半期)直木賞候補作。
大阿闍梨になるための千日回峰行という修行と、2人の僧の話。「秘密」の上に「やんごとなき」をつけちゃうともう公然じゃないっすかねと思いますがまあ、そういう話です。
舞台は比叡山。仏教的思想あまりわからないまま読んだので、ピンとこないなーと思うことも多々ありました。うち浄土真宗ですし……。
主人公は恃照と、その弟子の戒閻。憲雄→恃照→戒閻と続く師弟関係の中で、恃照さんめちゃくちゃ損してませんかね?? 憲雄さんの思惑が全然わからなくて途中ハテナ顔になってました。
結局、「普通の優秀な僧」であるところの憲雄さんには本当の意味で2人を理解することが出来なかったのか。それとも、この展開まで織り込み済みの思惑通りなのか。恃照さんが戒閻の対応にずっと苦労してるのが気の毒で気の毒で。本当にここまで予見してましたか師匠?
戒閻はねえ。なんというか、そんなに上手くいくかあ? という気持ちでいっぱい。そして他人を煽るのが上手すぎる。なんだあいつ。私もめっちゃ腹立ったわ。本人の素性だとか、そのせいでどういう風に思っていたのかとか、その辺は察して余りあるものがあるんだけど、それと普段の言動が腹立つってのはやっぱり別の話で。
まあだからと言って、恃照に感情移入できるかと問われると全然そんなことはないという……。
でもってなんかやっぱりちょっと色々ご都合だったかなあ。特に戒閻に関して「そんな思惑通りに事が運ぶ??」と首を傾げてしまう。
難しいものだなあ。