
きらた
@kirata
2026年1月10日
スミルノ博士の日記
ドゥーセ,
宇野利泰
読み終わった
1917年に発表され、日本では1920年代(かな?)に翻訳された北欧ミステリ
クリスティのあの作品よりも先らしい
作者や翻訳された経緯等は解説に詳しく書かれており、そちらも興味深い内容だったので、目を通してみるのも良いと思う
正直な所、作者が仕掛けた罠等は今では分かりやすく、早々に察しが付いてしまうだろう
しかしそれを以て本作に魅力がないとは言えないと思う
確かに、膨大な量のミステリに触れられる現代に於いては「あのパターンかな?」と想像を巡らすのは容易だが、本作は100年以上に書かれた作品なのである
当時この作品に触れた人達の驚きは、今で言うならあの作品やこの作品に出会った時と同等か、それ以上であったと推測される
そして、なんと言っても“読み易さ”に驚いた
翻訳小説は昔の作品であればあるほど読み難さを感じるものだが(私見)、本作には理解に苦しむような表現は見受けられないのである
あれ?昔の翻訳小説ってこんなにスルスル読めたっけ?
また、最後に書かれている探偵レオの付記で(事件の結果自体は変わらないが)ある事を反転させてくるのが、何ていうか‥うわぁ、でありながらも腑に落ちるとの、読み手としては至福の瞬間を味わえた

