
片刃
@kataha462
2026年7月10日
買った
読み終わった
夢野作品はミステリの形式を取りつつも、全貌が明らかになったり一応の解決ができても、言いしれぬ不安や辛さが残ることが多い。特に表題作は一見荒唐無稽ながら、戦争の時代においては人間はこれぐらい軽く使い捨てられるという点では真理だ。
むしろ解決まで清々しさを保った『超人鬚野博士』は珍しく映る(犬猫愛好家としては胃が重くなるが)。
「御名誉とか、お家柄とかいうものばかり大切がって、切れば血の出る若い生命の流れを軽蔑なさるからコンナ事になるのです」
この鬚野博士の台詞、皇室典範を改悪に進めた議員に送りたい……