人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選
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じょるじゅ。@kameupaupa2026年9月2日読み終わった今日から読み始めたのですが、夢中になってしまい、気づけば一気に読み終えてしまいました。 「探偵小説」というジャンルは、推理小説やミステリー小説にあたるのでしょうか…? この辺、明るくなくて恐縮なのですが、夢野久作の作品は推理小説でもミステリー小説でもなく、「探偵小説」なのだと改めて感じる短編傑作集でした。まぁ、『ドグラ・マグラ』自体がアンチ・ミステリの金字塔と呼ばれているくらいですからね…… 夢野久作の作品は、事件の経緯や犯行内容、トリックを「推理」するのが目的ではなく、それらの事件を引き起こす人間の心の奥底を「探偵」する小説というか……人間の醜さ、愚かさ、冷酷さを描き出しながら、弱者と呼ばれる立場の人に目を向ける。新聞記者でもあった夢野久作ならではの視点なのかもしれません。 現在は差別用語とされる単語が随所に散見されますが、当時はそれだけ当たり前に使われていたということの証左ですし、夢野久作自体がその人たちを差別しているわけではないことは、話の内容から十分に伝わってきます。 どのお話もそれぞれ印象的だったのですが、個人的には最初のお話でいきなりガツン!とやられてしまいました。 他の作品もまだまだ読んでまいりたいと思います。

片刃@kataha4622026年7月10日買った読み終わった夢野作品はミステリの形式を取りつつも、全貌が明らかになったり一応の解決ができても、言いしれぬ不安や辛さが残ることが多い。特に表題作は一見荒唐無稽ながら、戦争の時代においては人間はこれぐらい軽く使い捨てられるという点では真理だ。 むしろ解決まで清々しさを保った『超人鬚野博士』は珍しく映る(犬猫愛好家としては胃が重くなるが)。 「御名誉とか、お家柄とかいうものばかり大切がって、切れば血の出る若い生命の流れを軽蔑なさるからコンナ事になるのです」 この鬚野博士の台詞、皇室典範を改悪に進めた議員に送りたい……



