
杉野ひこ
@suginohiko
2026年3月31日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
面白かったー!!!!!
熱狂的なファン活動を煽って仕掛ける側、まんまとハマってしまう側、推していた存在がいなくなったことで別の物語に取り込まれてしまう側。
やらされているのではなく自分で選んだと信じて行動するが故にエスカレートしていく怖さ。でもそんな物語の中に浸っている時の充実感や幸福感。
最後にすべてが一点に収束して、そこで終わるのか…!というラストシーン。
色々な断片が心に刺さって抜けない。
私は程々に好きな対象を追っている立ち位置だけど、それでも読んでいてなんだか身につまされる感覚があり、ここまでじゃないぞこうはならないぞという感覚もあり。
今までだったら、土曜日なら十九時にファンクラブ内でのラジオ配信があったじゃん?そういうのが、なんていうか、旗として立ってくれてたんだよね。あと何時間後にはそういう楽しみがあるって感じで。だから何もない休日も平気だった。遠くに旗が見えたから。
(p151. 6 隅川絢子)
旗が立ってる、って表現はいいなと思った。
好きなコンテンツの配信日、本や漫画の発売日、舞台やイベントの開催日、楽しみな物事の旗を立てて人生の日々を乗り切って行くのは悪いことではないのでは。
推し活に限らず、季節の歳時記や行事も根っこは同じようなものじゃないかなと。
……だから自分がどんな物語の渦中にいるのか、自覚的でありたいけれど。どうだろう。
美しい表紙はまさにメガチャーチの中から見えるキラキラした景色だものね。無理かな。
(最後、”使いきった”絢子さんは少しまともに戻りかけてるようにも見えるけど。)

