
片刃
@kataha462
2026年8月4日
舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理する
コモナーズ・キッチン
買った
読み終わった
@ 蟹ブックス
イギリス定番料理から階級社会を読み解くだけでなく、人種差別、移民排斥、旧植民地からの搾取、奴隷制(のような過酷な労働環境)など日本人としても耳に痛い問題の数々が掘り起こされてくる。しかもそういう問題をはらむ食事ほど甘かったりジューシーだったりするという皮肉。
とりわけポークパイの章にある、労働力として乞われて来たのに人種差別にさらされる旧イギリス領の移民の話が今の日本に一番照らし合わせられそう。
なお、イギリスとフランスの仲の悪さは映画でもネタになっているのをよく見るが、ここでもローストビーフの章に顕著。
しかしサマープディングの章で引き合いに出された『失われた時を求めて』を「乳離れできない(中略)甘えたお坊ちゃん」「貴族的な味覚のディレッタンティズム」と描写するところには、ちょっと私怨めいたものを感じるような。