
ほどぼち
@hodobochi
2025年3月10日

焼きそばうえだ
さくらももこ
読み終わった
「うえださーん!」と、読みながら何度もつぶやいてしまうような、そんなお話。
さくらももこさんも、植田さんも、そのほか男子会メンバーも、みんな愛すべきキャラクターで大好き。
「植田さん、会社を辞めて、バリでヤキソバ屋でも開いたほうが幸せかもね」という他愛のない一言からすべてが始まった___とはいえ、普通、本当にバリにヤキソバ屋つくるっ!?
いってしまえば「大人の悪ノリ」みたいな話が、いざやってみると、本当に実現しちゃった、というお話。悪ノリも馬鹿にできないのだ。
面白いのは、みんなの「楽しそう!」という好奇心。この好奇心でどこまでも突き進んでしまうメンバー達が、なんだか素敵だなぁと思った(巻き込まれた植田さんも、最後のほうはなんだか楽しそうである)
そしてこの好奇心満載のプランだからこそ、「面白そう!」といって応援してくれる人も出てくる。そして本当にアイデアが実現しちゃう。
大人になって「それいいね!」という夢やワクワクって、つい疎かにしちゃいがちだ。けどだからこそ「いやけど、そういうワクワクって、意外に大事だよな……」と気づくことは大事だと思う。
おそらく本書にそんなメッセージはないとは思うけれど(笑)けれども、だからこそかえって、「楽しそう!」という好奇心で突き進むメンバーたちに、私はなんだかとっても惹かれてしまうのかもしれない。
