
ハルタ
@haruta127
2026年1月12日
わたしに無害なひと
チェ・ウニョン,
古川綾子
読んでる
読み終わった
日本社会の変わらなさと比べると、韓国関連のニュースで見る選挙の熱や大統領弾劾や大規模デモからダイナミズムを感じて、浮き沈みは激しいけど変化にうらやましさを感じる。が、この作品を読むと個々の家庭においては昔ながらの価値観が滞留していて、暴力が日常化しているのだろうと思わせられる。「はちどり」のような長男からの虐待にげんなりする。
それでも、そんなグジョグジョの傷の手当がされない最中にあっても、美しいときはあるし、それを凝固するような言葉もあるのだと読んでいて思う。
自分もまったく弟と仲良くないので「過ぎゆく夜」は過去を反芻しながら読んだ。近づけなくても否定せず布団くらいかけてやりたい。
「差しのべる手」のラストの美しさに涙した。
光という言葉の使い方がすごい。大げさな言葉を使わず詩が書ける作家なんだと思う。
「アーチデイ」のハミンがダンスをしている理由に震えた。こんな心理があるのかと。依存症の人の心持ちに近いかもしれない。
全ての短編が外れなく、胸を震わせる話だった。