
マロンラテ
@maronlatte
1900年1月1日
天国はまだ遠く
瀬尾まいこ
読み終わった
かつて読んだ
感想
「¥539で最&幸!」
自信たっぷりな帯に惹かれ、気になっていた瀬尾さんなのも相まって購入。ただ、インスタで見かけるまでは本作品は正直存じ上げなかった。が、なんでもっと早く出会えなかったのか後悔するほど素晴らしい作品だった。まさに最&幸。
主人公は23歳の仕事に悩む女性、千鶴。読んだ当時同い年で、私も同じく仕事に悩んでいた。しかも同じ金融業。
何もかも辛い、しんどい、消えてしまいたい。
全く同じ状況に、自分を投影させて読み進める。
千鶴はそんな願望叶わず、たっぷり寝て生気を取り戻す。ひょんなことから田村さんとの田舎暮らしがスタート。
都会に疲れていた私は何もない心地良さに羨ましい気持ちと、私には勇気が出なくてできないことを代わりにやってくれてありがとう!という気持ちになる。
しかし、彼女は私と違って強かった。ぬるま湯にいつまでも浸からない。
本書より引用、「何十年かけても変わらないこともあるけど、きっかけさえあれば気持ちも身体もいとも簡単に変化する。それにもっと、敏感に対応していかないといけない。そう思った。」
タイトルの『天国はまだ遠く』
単に終わらせるにはまだ早い、ということかと思っていたが、読了後振り返るとそれだけではなさそう。
理想の街や理想の生活、それこそ天国だっただろうと思うのだ。遠くはなったが、無くなったわけではない。
まだ早いだけ。いつか「天国」へ行ける時が来るのだろう。
読了後、発行年を見て驚いた。2006年の作品だった。
やっと母がガラケーを持ち始めた頃。スマホなんてほとんど無い。SNSもここまで発展してなかった。
スマホやSNSが無かったからこその小説。今は便利だけど、私にはちょっと羨ましく映る。
