
ユメ
@yumeticmode
2026年1月7日
読み終わった
感想
シリーズ第4作の主人公となるのは、「シリウス」池袋店の店長であるいつき。本社が女性活躍を打ち出す前から店長を務めていた彼女は、昨今の「シリウス」の雰囲気に違和感を覚えていた。そんな中、偶然「キッチン常夜灯」に辿りついたいつきは、みもざやつぐみ、かなめと仕事の悩みを共有する関係になり、「シリウス」の改革案を次々と提案するようになってゆく。初めは複雑な気持ちを抱いていた歳下の女性社員たちと交流することで、前向きな気持ちが連鎖してゆく様が、読んでいて清々しい。私も仕事を頑張ろう、と励まされる思いがする。
また、いつきの父親が入院するくだりには色々と考えさせられた。親の老いはいつか必ず訪れる。そのとききちんと対応できるようにするためには、自分の生活基盤をしっかり固めておかなければ。
「キッチン常夜灯」の料理の数々は、今作も垂涎もの。中でもスズキのグラティネ、ジロール茸のオムレツ、牛タンのコンフィのサラダ、デザートガレット、栗のヴルーテ、そしてタイトルにもなっているオニオングラタンスープが気になって仕方がない。私も仕事帰りに「キッチン常夜灯」で夜をすごせたらな、と夢想してしまう。

