
あむ
@Petrichor
2026年1月12日
薬指の標本
小川洋子,
小川洋子(1962-)
読み終わった
作中ですべてを語りすぎないからこそ、自分も物語の中で心を奪われ酔っていくようだった。考察が捗りそう。
以下ネタバレ含みます
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活字のシーンの狂気が忘れられない。
絶対的な「支配」と「洗脳」、「陶酔」の様を一切の言葉を交わすことなく、暴力や血を流すことなく表現する手腕に鳥肌が立つ。
ありふれた1人の少女が、自分にぴったりと合った靴、そして愛と嫉妬で容易く自ら自由を手放す。
助言やヒントは耳に入らず、その場所に留まることこそが史上の幸せと思うその盲目さは、自分にも思い当たる節があり少し胸がピリリと痛んだ。