junna
@_book
2026年1月12日
クリスマス・キャロル
ディケンズ,
チャールズ・ディケンズ,
池央耿
読み終わった
200年近く前の作品で、明治時代にはすでに日本でも翻訳版が出回っていたそうです。自分の何世代も上の人たちもこの物語を読んでいたのだと思うと、しみじみとした気持ちになります。
スクルージは決して「悪人」というわけではなく、改心する前の姿にも、どこか憎みきれない部分がありました。自分自身も、どちらかといえば守銭奴的な価値観を持っているので、真面目に働いて財産を増やして何が悪いのか、という気持ちはとてもよくわかります。
ただ、「人が去ったあとに残るのは、他者に与えたものだけ」という言葉もあります。周囲の人たちへの感謝の気持ちや、必要な場面でのお金の出し惜しみは、できるだけしないようにしたい、そんなことを考えさせられました。
作中に描かれる、家族で準備するクリスマスパーティーの場面にも強く惹かれました。みんなで手分けして特別な料理を用意し、プレゼントを交換する光景は、読んでいて自然と憧れを抱いてしまいます。
市場のにぎわいの描写は、まるで映画を見ているかのようでした。特に、クリスマス当日の活気が「夏の太陽にも負けない」と表現されている部分が印象に残っています。
また、翻訳文の日本語の言葉選びが全体的に高尚で、作品の格調の高さを感じさせました。
