
読書日和
@miou-books
2026年1月12日
銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように
ほしおさなえ
読み終わった
シリーズ第2作。
南軽井沢のクラシックホテル「銀河ホテル」を舞台に、ホテルの一角にある〈手紙室〉で行われる手紙のワークショップを軸に、物語が展開していく。
本作は三つの短編から、
「長い黄昏」は、亡き妻が夫に遺した最後の謎をめぐる物語。
「光り続ける灯台のように」は、SNSで炎上を経験した女性が、新たな一歩を踏み出す決意を。
「軽井沢黄金伝説」は、人生の分岐点に立つ子どもを見守る母の願いが胸に残る一編。
前作も素敵だったけれど、今回も登場人物それぞれの悩みや迷い、そして他者へのさりげない優しさが丁寧に描かれていて、読み終えたあと自然と心がやわらぐ。手紙、紙の手触り、インクの香り――最近は手書きのノートを使っていると少し時代遅れのように見られることもあるけれど、紙とインクにしかない良さが確かにあるのだと、改めて感じさせられました。
旅先で読んでいたこともあり、ちょうどクラシックホテルに滞在中だったので、蔵書室や部屋でこの本を読むことで、物語をほんの少し追体験しているような気分にもなれました。
長く続き、長く愛されるホテルには、建物や立地だけでなく、そこで働く人たちの気概やホテルへの愛情が大きく影響しているのだろうな、と非日常な空間で読んだからこその感想でした。
