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@DN_HP
2026年1月12日

夕陽の河岸(新潮文庫)
安岡章太郎
ここ文庫に収められているような「どれを小説に、どれを随筆に分けていいか、私自身、判断をつけかねている」ような文章を読んでいると、気持ちが落ち着いてくるような気がする。完璧に整っているけれど堅苦しくはない、最上級の丁度良さを感じている。一読して大好きになった「犬」という短編やいくつかの文章には哀しさをはじめとする感動があるけれど、それもじんわり沁みいってくる感じ。これは安岡章太郎さんがいうところの「文章のうま味」ということか。そうだとするならここにある文章はわたしには落ち着く「味」ということだろう。そんな文章が収められた本を何冊か持って、いつでも読めるようにしておきたいものです。

