
さくら🌸
@lily_sakura_
2026年1月12日
廃用身
久坂部羊
読み終わった
ブクログピックアップで「映画化」「映像化不可能と言われた作品が…」と紹介されていて気になって手に取った作品。麻痺で動かなくなり、回復の見込めない手足「廃用身」。老人たちのこれを、あくまでも本人たちの強い希望のもと、切断するという医療法を思いついた主人公・漆原。本当に衝撃的な内容だった。新書のような形式で、まるでノンフィクションかと錯覚させられるような構成で最後まで書かれているのでリアリティがあり、その恐ろしさとグロテスクさが身近に感じられた。「高齢化社会に伴う介護現場の逼迫した現状」が大きく問題にされていることもあり、この作品が出版された2005年よりも一層現代がそれらの問題に直面しているため、映画化するには確かにいいタイミングなのかもしれない。ただ、ショッキングな描写が多いのでそれを鑑賞する自信はない。
まるで漆原と、編集者の矢倉の作品であるかのように、最後に著者略歴が書かれているが、出版社が「山月館」、印刷と製本所が株式会社「李陵」、住所が東京都渋谷区「中島」、番地が「17-12-4」と中島敦の命日になっていて、著者は中島敦が好きなのかな?と思った。



