
花木コヘレト
@qohelet
2026年1月12日
読書会入門
山本多津也
読み終わった
読書会
図書館本
著者は経験からお話になっているので、生のままの言葉が、本書には収められている、私にはそう感じられました。
印象的だったポイントは、幾つもあるのですが、読書会の効用を、曖昧なものを曖昧なままに保つ訓練になる、といった趣旨のことが書かれていました。これは最近よく耳にする「ネガティヴ・ケーパビリティ」と似ていると私は感じたのですが、白黒つかない物事の中から、私たち人間にとってどれだけ大切な物事を、私たちはすくい取らなければならないか、を考えた時に、私たちを常に苦しめるあいまいさというストレスを友とすることが、読書会を通じて可能なのではないかと、感じました。
また、本書を紐解けばすぐに感じられることですが、著者にはサービス精神が豊富であり、そしてその精神がユーモラスな方向へ発揮されるということも、読書会が他者との対話に開かれていることを鑑みたときに、私にはとても見落とすことのできない点であるように、思われました。
著者は学生時代には、夜の六本木を深く体験したようですが、パーティーが持つ魅力を著者は体で知っているようであり、そして、その体験を、自分の楽しみとして、読書会の会員へ開放なさっているようでした。
簡単に言えば、イベントごとは、主宰者が率先して楽しまねばならない、ということだと思うのですが、これが同時に、自ら主宰者を、親役や監督役から引きずり下ろすことであり、参加者と同じ参加者にならなければ、会の成功はないのだろうと、非常に勉強になったのでした。


