
高枝
@eda0606
2026年1月12日
ほんのささやかなこと
クレア・キーガン,
鴻巣友季子
読み終わった
なぜこの物語は男性からの目線で書かれたのだろうか。それが知りたくて調べてみたけれど、日本語訳されてるものには出会えなかった。
自分達の正しさの文脈の外で子どもを孕ったひとを、自分達の正しさのものさしで裁き罰を与えていた人は女性であり(もちろん全ての判断をではないはずだが)、その子ども達を遺棄したのも女性であり、その構造のなかに取り込まれてしまうことを恐れ見ぬふりをしていた人の中にも女性がいる。たとえその構造が、男性達の作り上げたシステムのなかで生まれたものであったとしても、そこには女性がいる。日々の生活を懸命にこなし、子どもを育て、自ら金銭を稼ぎ、社会の歯車のひとつになろうとしている、この本のなかに佇む女性達のことを、もっとはっきりと見つめたいとわたしは思った。
そして、日本でらい予防法が廃止されたのも1996年。公然と誰かの権利が奪われていたという事実を忘れたくない、知っていきたいと改めて思う。


