ほんのささやかなこと
73件の記録
karin@karin_022025年11月9日かつて読んだふと思い出したそーいえば、これ読んでた。 この小説ほどの大事でなくて、日常生活や仕事の他愛もない些細な事でも、おや?という違和感を感じ、なんかコレほじくり返したら面倒臭い目に会うなと分かりつつも心中の心地悪さやそれを見過ごす罪悪感が嫌であえてほじくりかえすのが良心なのである。 が、 自身が属する共同体の損失に繋がったり慣習に反したりする場合の良心とのせめぎ合いの試練って娑婆にはゴロゴロ転がってるわけで、世界中の人々が事の大から小まで含め日々戦ってる量とか想像してみるとなんかスゴイな。 で、良心に目をつぶった政治家や役人、企業の偉い人なんかが時々ニュースになったりしてる.... なんかバカっぽい感想でゴメンなさい🙇♀️ あと、本の表紙絵も素敵。 自分はアイルランドのトラディショナル音楽が好きで同国🇮🇪に興味を抱いて飲む🥃もアイリッシュになってしまってる。



ryo@mybook122222025年10月30日買った読み終わったさらりと読めてしまうし、まるで子どもたちに読み聞かせているようなクリスマスのお話ではあるのだが、ほんとうにほんとうに大事な、見過ごしてはならない事実が、たしかにそこに刻まれている




朧月@kinmokusei732025年10月30日読み終わった1985年のアイルランド、クリスマス時季の物語。ビル・ファーロングは敬虔なクリスチャン。母親は若くして未婚で彼を身籠るが、奉公先の資産家の夫人の寛容な計らい(その当時)で、お屋敷で働きながら彼を育てることができた。母の死後も、夫人の好意で、ファーロングは高校まで卒業し、40近くになった今は利発な妻と気立の良い五人の娘に恵まれ、石炭屋を営んでいる。仕事はハードで金銭的にも余裕はないが、慎ましく懸命に暮らしている。実際にアイルランドで起きた「マグダレン洗濯所」事件をベースにしているが、マッチョイズムへの静かな抵抗であることが非常に重要である。物語が終わった後、ファーロングとその家族がどんな道を辿るのか、心配ではある。すでにキリアン・マーフィー主演で映画化が決まってるとか。もっとずんぐりむっくりの男くさい見た目を想像したけど、どうなるか気になるところ。




もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年10月22日読み終わったマグダレン洗濯所についてインターネットであれこれ記事を読んでから本編を読んだので悲惨な描写などを覚悟していたけれど直接的な描写は少なかった(みすぼらしい身なりで床掃除をさせられている女たち) 妻と5人の女と暮らすビル・ファーロングの視点で語られるあるクリスマスシーズンのこと。 ファーロングが修道院に石炭を配達に行った時に石炭庫に閉じ込められていた少女を見つけたことから彼の逡巡がはじまる。 修道院は洗濯所と学院を経営していてファーロングの上の娘2人が在学していることや娘の1人が聖歌隊にいること、もし修道院で起きていることで騒ぎ立てれば娘たちに害が及ぶことは修道長から暗に示されていた。 それでも善くあろうとするファーロングが悩み続けること、自分の今の幸せを投げ打ってでも助けるべきと思うのは未婚の母の出産を咎めずそのまま雇い続け、ファーロングに教育を施してくれたウィルソン夫人の影響が大きかったんだと思う。 物語は途中で終わり、その後ファーロングや家族がどうなったのかは読者の想像に委ねられている。 実際の出来事から着想を得て書かれた小説ではあるが、その事件そのものよりもその周辺に住む修道院とは全く無関係ではない人を主人公にして語らせていたことで、自分がファーロングならどうするか?などのように考えながら読んだ。 映画化するそうで、ファーロングはキリアン・マーフィーが演じるらしい。観たい。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年10月20日読み始めたまず訳者あとがきを読んだ。 1985年当時のアイルランドについてとざっくりこの小説について把握したのだけど、マグダレン洗濯所で行われていた恐ろしい人権侵害の実話を元にしていることや、この事件についての告発から国が謝罪したのは2013年とわりと最近のことであることに驚いた。 それから第二章まで読んだ。 そんなに頁数は多くなく字が大きいので読むのに時間はかからないと思うけど、重たいストーリーを読むのは明日にする。 またマグダレン洗濯所でどんなことが起きていたのか気になってWikipediaを読んでしまったので…









nogi@mitsu_read2025年9月17日読み終わった@ 文喫 福岡天神最初から最後までファーロングというひとりの人間が、特別に高潔であるというわけではなく、ものすごく大きな革命を起こして何もかもうまくいった、というわけでもなく、ただ、生活のなかで、自分の人生のなかで、誠実であろうとした、そのための選択をした、そんな物語で、とても良かった


Ayako@aya_rb2025年8月2日読み終わったまた読みたいさほど長くない素朴な物語の根底に、熱い血が静かに流れている。 ファーロングのほんのささやかな決断に、彼のまわりにいる人、とりわけ家族はどんな反応を示したんだろう。決して温かいものではなかっただろうと思う。 みな、自分の属するコミュニティとうまくやっていくための善良さを備えている人たちだと思うけれど、善良は必ずしもフェアな心やエンパシーとイコールではないし、残酷さとも平然と共存する。 これまでわたしが社会の中で見てきたものだと思うし、属してきてしまっているものでもある。 序盤で心をつかまれたウィルソン夫人、生きている彼女は出てこないのに、ずっと最後まで物語を支えている感じがした。 アイリーンが言うように、彼女も自分より弱い人々を意識せず搾取している側でもある。ただの高潔な人ではない描かれ方をしていて、だからつまり、高潔でなくともフェアであろうと努力し続けることはできるということ。


エマ子@emma-05082025年5月26日読み終わった小さな傑作、と訳者の方が評しているけどまさに。 1985年のアイルランドを舞台に、クリスマス間近の数日間の出来事を描いた物語。 主人公ビルがささやかなことを愛しく思える人間だからこそ最後こういう決断ができたのだろうし、彼の勇気がどうか報われてほしいと思う。








tsukasakitajima@tsukasakitajima2025年4月27日本国では映画化されているらしいですが日本ではまだ上映前? 読んでいて素っ気ない位のシンプルな文体ですが、それぞれの場面がくっきりと頭の中にイメージできました。小説の映像化にはあまり興味ありませんが、この作品の舞台を日本に移して日本人監督による映画は観てみたい気がします。
とんこ@ton_ton_beat2025年4月7日読み終わったやはり海外文学読むにあたってキリスト教は勉強しておきたいなと常々感じるが、でも結局それで育ってないから実際にはわかったことには当然ないのだろうな。同時に、だからこそ目を凝らし感覚を研ぎ澄まそうとも思える。ミンスパイが気になった。スパイスたっぷりケーキ。寒い時期にまた開きたいな




- まるみん@marumin2025年3月7日読み終わったこの物語の続きに思いを巡らせている。保守的で閉鎖的なコミュニティーの中で受け入れられたのか、疎外されたのか。主人公が培ってきたものが彼とその家族を助けてくれるのか。はたまた、そんなものは何の免罪符にもならないのか。

りら@lilas_lilacs2025年3月6日読み終わった珠玉という言葉がふさわしい小説だった。良心、幸福、犠牲、不正、正義。人として何を選択しどう生きるべきかと静かに問いかけてくる。ぶれない自分を持つほど強くないけれど、せめて真摯に向き合う人間でありたい




































































