
慎
@sin_gt91
2025年9月17日
きみの友だち
重松清
かつて読んだ
ひとりずつの、友だち同士の、みんなの物語が繋がる短編連作。
小学生、中学生だったあの頃は毎日のように顔を合わせる数百人のうちの数十人のうちの数人が人生のほぼ全てで、日々笑い、怒り、悲しみ、悩み、今になると決して広くはない世界が何よりも広い世界だったことを思い出す。
しかし大人になったからといってあの頃より世界が広がったかと聞かれると大してそんなこともなく、やはり同じように悩み同じように生きているのかもしれない。
ただ、あの頃の全てだった世界が繋がったり途切れてしまったりして今の幸せだと思えるいろんなものがあるのだと思うと、あの頃の狭くて何よりも広い世界は大人がぞんざいに扱ってはいけない繊細で大切な世界なんだと改めて思う。

