
吹
@ojamimi
2026年1月25日
氷柱の声
くどうれいん
読み終わった
「うまいものをたべる。人と会う。それが生きるってことよ」
もしかしたらこの十年間、この炎はずっと私の中で静かに燃えていたのではないか。 p.143
この風景を見ていない人が何を言ってもにせものだと思ったし、ここに波が来るのを見ていないわたしが何を言ってもにせものだと思った。
あとがきに綴られた文章を読み、れいんさんに会ったことも、目の前でお声を聞いたこともないのに、まるで同じ空間でお話してくれているみたいな感覚になった。れいんさんの声だ、と。
わたしが震災当時から今まで、15年間抱え、どうしようもできなかった思いや、記憶や、武装しようのない脆い部分が何度も揺さぶられて、それなのに、決して傷つきはしなかった。
わたしはわたしの感じたこと、いま現在感じていることを否定せず、そのまま持っていて良いのだなと心からそう思えて、れいんさんのたましいを目に見える形でこの世に遺してくれてありがとうございますとお伝えしたい。

