
碧の書架
@Vimy
2025年3月11日

戦場のコックたち
深緑野分
読み終わった
歴史フィクション@碧の書架
翻訳モノかなって感じる空気を纏った不思議な文章。創元推理文庫だからかな?と思ったけど、他の作品もそんな感じだったので、作者さんが持つ雰囲気のようです。洋画っぽいというか何というか。今作は説明文は長編となってますが、章で区切られているので連作集のような感じもします。
ノルマンディー上陸作戦の話なのに、意外にもコックさんが主人公。謎解き風でもありますが、推理というよりは戦場メシ物に感じます。水溶き粉末タマゴが何度も出てくるので、どんなものなのか気になって来ましたw
しかしライトに読めるような密度ではなくて、料理は材料のポンド数まで詳細に書いてあるし、パラシュート降下のシーンなんかはこんなに詳しく読んだのは初めてでしたwハラハラドキドキです…!当時の作戦や進軍の様子も事細かに書かれています。
何でしょう、決して読みやすくはなかったです。脳内でずっとタイプライターが響いてる感じ。流して読む感じではないです。でもその感じが私は好きですw


