無重力くらげ "わたしたちが光の速さで進めな..." 2026年1月13日

わたしたちが光の速さで進めないなら
わたしたちが光の速さで進めないなら
ユン・ジヨン,
カン・バンファ,
キム・チョヨプ
収録作品の中で、SFらしいワクワクを感じたのは『共生仮説』。グッときたのは『館内紛失』。 前者はおもしろい発想だなと思った。エイリアンはSFの醍醐味だけど、こんな形で人類との関わりを持つ物語は読んだことがなかった。最初から最後まで読んでいて楽しかった。 後者は母親について考えさせられる。女から母親になる、とはよく言うけれど、母親になった途端に家族に奉仕することが当たり前となり、個性や主体性が失われてしまうというのは率直に言って恐怖を感じる。作中でも言及があった「母親個人の部屋がない」問題。SNSでもそういったつぶやきを見かけることがある。注文住宅の相談の際に、男性には当然のように書斎が与えられることに対して、女性が自分の部屋を要求すると「家事室」とされてしまった、という話は驚いた。自分も母親と接する際は「私のお母さん」という役割のみを求めないように肝に銘じたい。
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