
由々
@kk_2329
2026年1月13日
TVピープル
村上春樹
読み終わった
読書日記
小説
★★★★★
抜粋
2026年読了本
小説2026
★★★★★2026
@ 自宅
p.142-185/185
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"じゃあ、私の人生というものはいったい何なのだ?私は傾向的に消費され、それを治癒するために眠る。私の人生はそれの繰り返しに過ぎないんじゃないか?どこにも行かないんじゃないか?"(p.169)
"もし仮に発狂するとしても、眠れないことで私がその生命的「存在基盤」を失うとしても、それでもいい、と私は思った。構わない。私はとにかく傾向的に消費なんかされたくない。(略)もし私の肉体が傾向的に消費されざるを得ないとしても、私の精神は私自身のものなのだ。"(p.169)
"死とは、(略)私が今見ているような果てしなく深い覚醒した暗闇であるかもしれないのだ。死とはそういう暗黒の中で永遠に覚醒しつづけていることであるかもしれないのだ。"(p.179)
"もし死というのがこういうものだったら、私はいったいどうすればいいんだろう。死ぬということが、永遠に覚醒して、こうしてじっと暗闇を見つめていることだとしたら?"(p.180)
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当時の女性の描き方が凄い。この前抽象的かつ的確って書いたときは、解像度がめちゃくちゃ高いところから粒度を荒くして描いてこうなってると勝手に考えてたけど、もしかしたらモヤモヤをそのまま描いてこうなってるんかなとも思い直すなど。結局、結局、自由を手に入れることができない女という哀しき生き物。「眠り」。