@s_ota92
2026年1月14日
人間失格
太宰治
p5
「私は、その男の写真を三葉、見たことがある。」
p9
「恥の多い生涯を送ってきました。」
p12
「つまり自分には、人間の営みが未だに何もわかっていない、という事になりそうです。」
p17
「何が欲しいと聞かれると、とたんに、何も欲しくなくなるのでした。」
p64
「弱虫は、幸福にさえおそれるものです。」
p88
「誰とも、附き合いがない。どこへも、訪ねて行けない。」
p101
「けれども、その時以来、自分は、(世間とは個人じゃないか)という、思想めいたものを持つようになったのです。」
p103
「して翌日も同じことを繰返して、昨日に異らぬ慣例に従えばよい。即ち荒っぽい大きな歓楽を避けてさえいれば、自然また大きな悲哀もやってこないのだ。ゆくて塞ぐ邪魔な石を蟾蜍は廻って通る。」
p116
「結婚しよう、どんな大きな悲哀がそのために後からやって来てもよい、荒っぽいほどの歓喜を、生涯にいちどでいい。」
p128
「自分の若白髪は、その夜からはじまり、いよいよ、すべてに自信を失い、いよいよ、ひとを底知れず疑い、この世の営みに対する一切の期待、よろこび、共鳴などから永遠にはなれるようになりました。」
p147
「人間、失格。」
p149
「ただ、一さいは過ぎて行きます。」