雨垂
@amadare__
2026年1月14日
順列都市(下)
グレッグ・イーガン,
山岸真
読み終わった
面白かったけど、これはどこまでいってもフィクションじゃないか?
いや、もちろん、フィクションであることは最初から分かっているわけだが。
エリュシオン世界の設定が、自分の考える「死後の世界(第二ステージ)がこうだったらいいな」に似ていたので、非常に参考になった。
主観時間と客観時間とか、不死の世界でのそれぞれの振る舞い方とか。まぁ崩壊したんですけども。
エリュシオン世界の崩壊へと繋がる要因は、もしかしたら現実でもそうなのかもしれないと思わせてくれた。
本当は神のような上位存在が、創始者として最初の大枠を作ったりしていたのかもしれないけど、人間たちは人間にとって筋の通った答えを見つけ出してきた。人々は世界の謎を解き明かしてきたかのように見えるけど、それはそう見えるだけで、実際は別解に合わせて世界の方が姿を変えてるだけかもしれない……。
その発想は確かに面白かった……けど、エリュシオンってコンピュータで計算された世界じゃないのか。生粋のエリュシオン生物であるランバート人が独自に作り出した理論の方がランバート人のコミュニティ内で力を持つのは分かるが、なんでそれに合わせてエリュシオン人の世界が崩壊(内破)するんだ。
まぁ、最後にマリアが言っていたように、「もっと深いレベルのルール」があり、それに応じた挙動をしてるだけかもしれない。その解明パートは、物語の主題とは関係ないからこの物語はここで終わりなだけで。
にしても、この小説、変な男とそれに振り回される女ばっか出てくるな。
ピー←こいつ、変すぎる。ケイトのことが好きなのに、それはそれとして『百年の孤独』のアウレリャノ・ブエンディア大佐(晩年)みたいなことばっかしてやがるし、別にケイトが凍結してても、そもそもあんまり会わなくても別にいいのかよ。もっとメイクラブしろよ。
ケイトはケイトで、仮想現実にコピーとして生きている割に、現実世界の方が楽そうな思考をしている。
そんで、ダラムとマリアはどの流れでセックスしとんねん。どういう情動してんだ。
こいつら分かんねぇわ……。
トマス・リーマンは……完全に同一な人間なら何度シミュレーションしようが同じ結果が出るはずだけど、エリュシオン内のトマスは記憶がどんどん溜まっていくからシミュレーションするごとに少しずつ別の人間へとなっていき、最後の最後でようやく別の行動を取れたんだな。それはいいけど……もうちょっと早く何とかならなかったか?
記憶が残ってんだから女がなにを言い出すかも分かるだろ。なんで毎回殴っちゃうどころか同じ台詞を言っちゃうんだよ。むしろそれは殺しにいってるだろ。いや、自身の罪悪感と向き合う自傷行為だと思えば同じことしちゃうのも分かるか。にしたって繰り返しすぎだが、都合のいいアンナを作るとかもしないし。向いてないんじゃないか、不死。
