うどん "爆発物処理班の遭遇したスピン" 2026年1月14日

うどん
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@ezm4sy
2026年1月14日
爆発物処理班の遭遇したスピン
・爆発物処理班の遭遇したスピン スピンってマジであのスピンなのかよ。佐藤究らしい、オイオイそんなんありかよ…みたいな展開の連続だけど、短編だと割と許せるか。 ・ジェリーウォーカー あーーーこれはめっちゃ面白い。SFとしても突飛な科学技術も、全て浪漫のためなら気にならない。手に汗握るアドベンチャーと、次なる惨劇を予感させる静謐な結末。映像化したら陳腐なパニックホラーになりそうだが、臨場感を保ちながらも無駄な装飾のない洗練された文章が絶妙なバランスでB級感を薄めている。 ・シヴィル・ライツ 外枠はただのヤクザものだがワニガメのホセがそこに異様な光をもたらしている。血の香りが漂う暴力に支配されたヤクザの世界、というよりもっとジメジメ湿った印象を受ける物語。 ・猿人マグラ 何だこれ。まあオチは見えたっちゃ見えたけど。九州で人体実験といったら『海と毒薬』か?と思ったけどそんなこともなく。『ドグラ・マグラ』がいうほどクリティカルな訳でもなく。でもこれを凡作と一刀両断できないのは単に僕が夢久を好きすぎるというだけだったりして。 ・スマイルズヘッド これは怪作。とはいえこれも何となく展開は読めてしまったが。イルカって笑ってるように見えるよね、ってところから思いついた物語なのかか。ラストはまあ嫌いではない。 ・ボイルド・オクトパス ヘイトクライムをテーマにした一編、だろう。まあ、たぶん。強烈な印象を残すなぁ。内容の想像がつかないタイトルと、想像もつかなかった展開。 ・九三式 これまた凄いな。結局小野が見たものが真実だったのか、匿名の通報は誰のものなのか、全ては闇の中。帝銀事件とコルサコフ症候群という材料から、ここまで鬼気迫る話を作れるんだな…。 ・くぎ 行き着く先はバイオレンスなはずなのに、語り口ゆえか全体的に静かで冷たい雰囲気が漂う。ひらがな2文字の題も寄与してるな。
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