汐見 "本の読み方" 2026年1月14日

汐見
汐見
@siomi250927
2026年1月14日
本の読み方
本の読み方
平野啓一郎
平野啓一郎さんの読書論。 先日、森博嗣さんの読書論を読んだこともあり比較しつつ面白く読了。 本作ではスロー・リーディングが勧められている。小説から何を読み取るのか。行間や間の取り方、心情の揺れ動きなど。単純な展開だけでなく、書かれている文章の細部に注意を払うことでより豊かな読書体験になる。 作者が何を書こうとしたかにとことん向き合うことは確かに楽しい。もちろん誤読もあり得るけど、本書ではそれを全否定することはない。誤読から生まれるものもある。 後半では、実在する小説(『こころ』『高瀬舟』『金閣寺』等。カフカや『蛇にピアス』も)の一節が掲載され、その後に平野さんによる解説が入る。 それこそ一度の読了でこの本の全てを自分に落とし込むことは難しいけど、巻末に書かれている通り、本書を読んだことで確かに今後の小説の読み方には変化があると思う。村山由佳さんの『PRIZE』を読んだ後のような感覚。 こちらは2006年出版。2009年(文庫版2022年)に続編『小説の読み方』も出版されているらしい。実際の小説の読み解きがさらに多いようなので、そちらも読んでみたい。
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