
ゆう
@langern_1999
2026年1月12日
ポケットに名言を
寺山修司
読み終わった
「名言のない時代は不幸だが、名言を必要とする時代は、もっと不幸だ」
名言を求めてしまった私は、不幸なのだろうか。
今でこそインターネットやSNSに名言は掃くほど転がっているけれども、そんなものが無かった時代に歌人が名言集を作ったというのは画期的だったのか。
私は好きな本や映画、音楽について誰かと語り合いたい反面、「何が好きなの?」って聞かれると少し戸惑ってしまう。だって自分を構成するものを聞かれているわけだから、その質問に答えるのは「服を脱いでは下着になって」と言われる感覚に近い。
この『ポケットに名言を』で同じ人から名言をいくつも取り出しているのを見ると「あら寺山さん、こんな言葉がお好きなのね」とニマニマしてしまう。
そう思っていたらあとがきに「名言などは、所詮、シャツでも着るように軽く着こなしては脱ぎ捨てていく、といった態のものだということを知るべきだろう」と書いてあった。
私の感覚と少し違って“この服オシャレじゃない?”位のつもりで良いのだろう。さすが寺山修司、堂々としている。




