カスタードマニア "地図と拳 下" 2026年1月15日

地図と拳 下
とうとう読み終わった。 上巻のときにも思ったが、あまりにも重厚、あまりにも濃密。読み終えたばかりのこのタイミングでは自身の感情すら咀嚼出来ない。まさに圧倒的だった。 これまで少なくない小説を読んできた中で、それが愛であれ、生きたいという欲求であれ、あるいは殺意であれ、純粋かつ痛切で研ぎ澄まされた祈りを描いた作品に惹かれてきた。それがどうだろうこの作品は。ここにあったのはドロドロで、煮えたぎる、抱えきれないほどの質量を持ったナニかだった。解説を読んで少し腑に落ちる。これが慟哭なのかと。 この本を見かける度に読み終えた時の気持ちを必ず思い出すだろう。まさにこの本は建築であった。
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