地図と拳 下
59件の記録
ペグ@chiaki11282026年2月18日読み終わった巻末の圧倒的な参考文献の量に作者の本気を感じる。史実をベースにした創作とはいえ、史実そのものを作り話だと信じてる人もいるからね。多くの登場人物が戦争に巻き込まれ死んでいくなか、一人飄々と暗躍し続ける細川の存在に救われる。プライベートが謎すぎるし現実感ないのが残念だけど。だってホントにいてほしいやん。何をどうすればいいのかわからん時代にこそ、彼みたいなひとに。そばにいるだけでなんか大船に乗った気になれる。知らんけど。
ゆ@blackcat_01282026年2月17日読み終わった視点が何度も変わるのにも関わらず読みにくさを感じさせないのがすごい きちんと線として繋がっているけれど突然違うところからも線が引ける瞬間が現れるのもすごい日露戦争後から第二大戦が終わるまでという長い年月なのにそれを感じさせない濃密さ 全ての登場人物が自分の信念を持っていて雑に扱われた登場人物がいない 素晴らしい作品だった

- ちくわペンギン@Chikuwabu05012026年2月7日読み終わったKindleで読了 上巻でストーリーテリングのルールはつかんでいたものの、相変わらず章が変わるごとにフォーカスが当てられる場面も人物もガラッと変わるので、各章冒頭、ストーリーに入り込むまでに時間がかかるし、その場面ごとのエピソードを脳内で相関させるのが簡単ではない。 読んでいけばなんとかなるだろう、多少理解できないところがあっていいや、という強い気持ちで読み進めていくのが肝要(※加齢で理解力と集中力が低下した私だけの問題)。そのうち後段に行くに従い、だんだんとピースがはまり、全体の流れとつながりが掌握できて「なるほどー」となる。納得満足、充実した読書体験となった。

塚田@tsukada2026年2月7日読み終わった巻末の参考文献の量にビックリする。 日本人が戦争を振り返る時、”過ちを犯した”みたいな文章で一言でまとめてしまう事が多い。 でも、その時代に生きた人々、個々人の中には、それぞれの理想、夢、正義、大義、信念があったのだと思うと、人の営みの奥深さを感じる。 マクロだけを知っても、ミクロだけを知っても、 戦争(歴史)を分かったことにはならない。
- ちくわペンギン@Chikuwabu05012026年1月30日読み終わった@ 諏訪湖戦争の話、といえばそれまでなのだけど、戦争を捉える上で地図や建築というキーワードを使っているのはとても面白い。どちらも、戦争に付随して進められる領土の拡大、統治には欠かせないものだし、そこにかかわる人や国の意識、想いが深く込められる。 作者の小川哲さんはどこかのインタビューで、作家はそれぞれ、自分なりの方法で戦争を描いていかなければならない、というようなことを言っていて、まさにこれは、小川さんならでは、今の時代ならではの、戦争を中心に据えた物語になっていると思う。

ogyoza@uuoics2026年1月21日読み終わった「岩波文庫を一日一冊ずつ片っ端から読んでいった」という作者のエピソード(硬派すぎる、および、体育会系だあという印象)を拝見して以来気になって仕方がなく、読んだ。夢中になった。書いたひとのことが気になって読みはじめたので、どうやったらこんなものが書けるんだという気持ちがずっと頭のなかにあった。 大変ありがたい取り組みこと「夫が本を10冊買ってくれるプロジェクト」の4冊目、すごいものを読んだ〜という実感がある。

カスタードマニア@custardmania2026年1月15日読み終わった@ 電車とうとう読み終わった。 上巻のときにも思ったが、あまりにも重厚、あまりにも濃密。読み終えたばかりのこのタイミングでは自身の感情すら咀嚼出来ない。まさに圧倒的だった。 これまで少なくない小説を読んできた中で、それが愛であれ、生きたいという欲求であれ、あるいは殺意であれ、純粋かつ痛切で研ぎ澄まされた祈りを描いた作品に惹かれてきた。それがどうだろうこの作品は。ここにあったのはドロドロで、煮えたぎる、抱えきれないほどの質量を持ったナニかだった。解説を読んで少し腑に落ちる。これが慟哭なのかと。 この本を見かける度に読み終えた時の気持ちを必ず思い出すだろう。まさにこの本は建築であった。


カスタードマニア@custardmania2026年1月13日読んでる戦争が激化していく。物語も終盤だというのに、着地が想像つかないどころか、まだ登場人物が増えるとは。自ら相関図作りたいを思ったのは初めて

うに@Uni-universe102026年1月2日読み終わった建築の価値について、明男が細川に語ることばが、すとんと胸に落ちた。自分がうっすら思っていたことが言語化され文字となって表現されていたから。
バナナカプチーノ@bananacappuccino2025年12月11日読み終わった上巻からだいぶ間を置いて下巻を読了。まーー、難しかった!巻末の頭がクラクラするような参考文献の多さよ。小川くんすごい。きちんと描かれている世界観を味わい尽くせた自信は全くないけど、まず感じるのは戦争の愚かさかな…今の時代特に…。本当に怖くなった…
euy@euy2025年10月30日読み終わった全体的に暗くて淡々と書かれてて、人間がやることって何か意味があるのかなって虚しい気分になる感じがしたけど、最後は何となく明るい感じで終わってよかった。 伏線もちゃんとひととおり回収されててよかった。

torajiro@torajiro2025年8月17日読み終わった日露戦争前後から第二次大戦終了後までの満州の地を巡る人々、国々のが絡み合った歴史を力強く再構築した歴史改変もの。孫悟空という人物が出てきたり戦争構造学研究所と仮想内閣という要素があることで歴史改変SF的ではあるのだけど、史実のifを描くことが主題ではないので満州を巡る歴史や戦争、それらにまつわる人々の人生や感情に深く引き込まれる。 全編に渡る大きなテーマはタイトルにもなっている「地図」と「拳(暴力、戦争)」。戦後80年となる現在も世界では多くの拳が振るわれていることはもちろんだが、この物語ならではということでいうと「地図」の現在についても色々と考えることになった。日本国内に限れば「拳」と共に並べられる文脈は少なくなっていると思うが、例えば毎年規模を増す自然災害の復旧により各地で新たな都市や集落が構想され地図が更新されたり、人口減少が進んでいく中でこれまでの地図通りでなくなったり新たな地図を作らねばならなくなったりしているところは多くあるのだろう。新たな地図を作るとき、その周囲にはどのような人や想いがあるのか、歴史的にも地理的にも思考が渦巻きながら広がる素晴らしい小説だった。

Hide@Hide-book2025年8月13日読み終わったブログに感想あり2025年下半期の本ベスト約10冊この地に夢や理想を抱いてやってくる者と厳しい現実、人々の想いや血を飲み込んだ満洲の大地を舞台に展開される骨太な物語。
まるまろ24@marumaro242025年8月10日読み終わったp.113「必要なのかわからぬ戦いのために、必要に違いない命を懸けて、敵弾に倒れた男たちの体に火が移ったが、自分にできることは何もなかった。」


tomo015123@asayou2025年8月3日読み終わった下巻からは一転時の歩みが遅くなり満州を中心とした第二次世界大戦が描かれる。その中で様々な諦念や野望そして信念が交錯し数々の人生が描かれる。特にラストシーンの美しさは圧巻。

























