
noko
@nokonoko
2026年1月15日
感じるオープンダイアローグ
森川すいめい
読み終わった
借りてきた
心に残る一節
7つの原則の意味は、固定されたものではない。時代やその場にいる人たちによって、柔軟に変化する。不確実な状況の中にとどまるとは、どういう意味なのか、どうしたらそうなるのか、責務とは何か、対話主義とは何か、そうした話し合いをスタッフ全員で対話的に行うのだという。
子供が生まれた時、私はヤーコ・セイックラ氏に、
「子どもが生まれたんだ。どんなふうにしていったらいいか、何かアドバイスをくれないか?」
と聞いてみた。セイックラ氏は驚いた表情で答えた。
「何を言ってるんだ。君の大切なプロセスを、僕が奪うことなんてできないよ」
それは、私にとって最高の言葉だった。
「同じ意見のスタッフだったら、そこにいなくてもいいのです」
と話すのを聞いてわかった気になっていたが、この時初めて腑に落ちた。
それまでの、医師の私が中心になって行う対話は、対話なのか、単に輪になっただけなのかわからないものだったが、スタッフと対等の立場で話すようになったら、明瞭に対話が広がった。今では、他のスタッフが入ることで、対話がこれまでと全然違う、豊かなものになることを実感している。私一人の考えではどうにもならないことがしばしばあるし、他のスタッフが話しているのを聞くことで刺激も受けられる。また、話さない時間があることで、考える間が生まれ、私自身の中にも新しい考えが浮かびやすくなる。台湾の場にいるそれぞれの思いが重なって、新しい考えやこれまで話されていなかったことが話されるようになっていく。
