森々 "少年アリス" 2026年1月15日

森々
森々
@mori_hkz
2026年1月15日
少年アリス
少年アリス
長野まゆみ
ファンタジーでもない、奇想でもない独特な世界観のメルヘン文学だと思う。 1ページ目から静かで美しい文章で幻想的。鳥になれなかったものたちが夜の管理をしているのも、その描写もキラキラしていて良い。 たまに挟まれる人との関わり方や自己の内省はハッとさせられる。 119p〜120pの「一番親しい蜜蜂に対してさえ、弱みを見せまいとして防御している。怪我をする前から包帯をして歩いているようなものだ。怪我が怖いという心理は、自分が相手に対して優位でありたいという真理の裏返しでもある。」 130p〜131pの「別れというものは知らぬ間に忍び寄って人を驚かす。問題はそれをいつ意識するかということだ。多分兄やアリスは常に意識しているのだろう。」 なところが印象深い。
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