
okabe
@m_okabe
2026年1月15日
傷の声
齋藤塔子
読み終わった
自分にとっては当事者性が高く、読むのを躊躇っていたが、遂に読んだ。
「こうして私は完全にモノに成り果てた」この感覚を自分は知っている。入院した時、看護師たちは作業的に点滴を交換するだけで、ほとんど目を合わせてくれなかった。看護師たちにとって、自分は個人などではなく対象物なのだと感じた。
「私は他者と溶け合ってしまうことが多い。それは喜びであることもあれば、重荷であることもある」この感覚も知っている。ケアする側でもある自分にとって、他者の悲しみや喜びを自分事として受け取れる感受性は大切にしたいと思っている。
「いつか私も、透き通った「愛してる」がわかる日が来ますように」と綴る著者が、もうこの世にいないことが悲しい。生きていてほしかった。




