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okabe
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@m_okabe
2025〜
  • 2025年5月22日
    急に具合が悪くなる
    急に具合が悪くなる
    濱口竜介監督によって映画化されるとのことで、興味を惹かれ読んだ。 いかに自分は確率論や必然性の中でこれまで生きてきたか。世の中は案外、運命や偶然の積み重ねでできている。そして、人と人との出逢いの中で偶然を生み出すことだってできる。 死を目前にした哲学者の言葉によって、自分は生きる勇気をもらったと思う。
  • 2025年5月20日
    小さくも重要ないくつもの場面
    小さくも重要ないくつもの場面
    リリあるいはバルバラは、生と死、そして自分自身の存在について考え続けている。彼女の人生に起こるいくつかの悲劇は、著者の静謐な文体によって、より残酷さを増す。
  • 2025年5月16日
    わたしたちの中絶
    わたしたちの中絶
    中絶を巡る不条理(配偶者同意が必要なこと、女性だけが罰せられる法制度、中絶後に抱える罪悪感、女性主体の避妊法が認可されないこと、性教育の遅れ)に心が痛むので、読み進めるのに時間がかかった。 SRHRの概念は、まだ一般化していないように思う。この概念がもっと広まって、社会が変わっていかなければならない。これは徐々に変わっていけば良いというものではない。今すぐ変わっていかなければならない。
  • 2025年5月7日
    人間失格
    人間失格
    ずっと積んでいたが、「津田篤宏と文学」を見て読もうと思った。 他人事として読むことができない。自分にも充分起き得る話、既に起きかけている話かもしれない。 人間の根源的かつ普遍的な部分を描いているからこそ、読み継がれるのだろう。ゴイゴイスー。
  • 2025年5月7日
    安全に狂う方法
    飲酒や薬物使用などはあくまで二次症状であり、アディクションの本質は「思考」への固着である。固着それ自体が、生を維持しようとすることそのものなのだろう。 表現/創造はセラピーになる。誰もがクオリティの高低に関わらず、気軽に表現/創造できる社会であれば良いと思う。
  • 2025年4月30日
    赤と青とエスキース
    最近、純文学ばかり読んでいたので、息抜きのつもりで読んだ。一枚の絵を中心に展開されるいくつかの人間模様を通して、人と人との繋がりの尊さを感じさせられた。
  • 2025年4月25日
    傷のあわい
    傷のあわい
    1989〜2001年にかけて書かれた文章だが、今改めて読まれるべき内容だった。ジェンダーについて(内面化された有害な男性性に苦しむ男性が複数登場する)、イスラエルとパレスチナの問題、人種や国籍の問題など。著者がいかにラディカルな視点の持ち主かということがわかる。
  • 2025年4月23日
    おいしいごはんが食べられますように
    いじわるな小説だと思った。自分たちが普段ちょっとだけ思っているいじわるなこと、でも言葉にはしないようなことを、わざわざ言葉にして、しかも絶妙な具合に誇張して。読んでいて心がむず痒くなる。
  • 2025年4月21日
    養生する言葉
    養生する言葉
    文学者、トランスジェンダー当事者、性暴力サバイバーとして、著者は「ちょこんとかたわらに置いて、ヒントになるような養生する言葉」を探し続けている。 著者の抱えた傷、社会に対する思い、優しさが伝わってきて、色々なことを考えさせられた。この本をずっと、ちょこんとかたわらに置いておきたい。
  • 2025年4月19日
    首里の馬
    首里の馬
    沖縄の未名子と、世界各地の孤独な業務従事者とが、データの共有によって繋がり続ける。それぞれが孤独なまま繋がり続ける。ミクロ且つマクロな物語。
  • 2025年4月15日
    雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら
    ケアが先でセラピーが後、グッドイナフマザーであること、ケアには創意工夫があること、ケアの循環、ケアはつらくて楽しい。 ケアする全ての人にとって、この本は心の支えになる。これからも何度も読み返したい。
  • 2025年4月9日
    トラウマ
    トラウマ
    トラウマを抱えた人を支援する為には、環状島の外斜面や内斜面、内海の水際を自由に行き来できるだけの力量が必要なのだろう。 そしてアートの力を信じること。コロナ禍、不要不急の自粛が叫ばれていた頃、著者はどんなことを思っていただろうか。
  • 2025年4月9日
    東京タワー
    東京タワー
    不倫というテーマであっても、著者の端正な文体で綴られると、いやらしさはなく、むしろ甘美さを感じる。その甘美さ故に、派手なストーリー展開がなくとも貢をめくる手は止められずにいた。
  • 2025年4月4日
    メランコリーで生きてみる
    メランコリーで生きてみる
    自分がメランコリックな性格だという自覚はあったが、この性格とどう付き合っていけば良いのか、ずっとわからない。でもこの性格は肯定的に捉えて良いものらしい。肯定的に捉えられる日が来るかどうかはわからない。
  • 2025年4月2日
    盲目的な恋と友情
    蘭花、想像以上に盲目的だったな。自分の都合の良いように解釈してしまう気持ちはわかるよと思いながら読んだ。ヒグチユウコ氏の装画が素敵。
  • 2025年3月31日
    刑務所に回復共同体をつくる
    行政の中で専門職として働くこと、新たな取り組みを始めることの難しさは痛いほどよく分かる。著者と似た境遇の中で、自分は専門性を発揮することに限界を感じかけていたが、本書を読んで勇気付けられた。
  • 2025年3月28日
    私の盲端
    私の盲端
    身体の内側を知っている彼らの方が、生の生々しさを感じているし、生きていることに自覚的なのだろうと思った。
  • 2025年3月22日
    水たまりで息をする
    思っているけど言わないようにしていること、見えているけど見ないようにしていること。うっすらとした様々な規範と、規範の内面化、規範からの逸脱。
  • 2025年3月17日
    障害があり女性であること
    障害があることも女性であることも、自分は当事者ではなく、読んではっとさせられることが多かったが、読まずとも慮れる方が良いし、そうなりたい。胸を痛めて終わりではなく、エンパワメントに繋げられるように。
  • 2025年3月14日
    流跡
    流跡
    記憶の曖昧さは時間の連続性、死の曖昧さは生の連続性。幻想的で妖しい、夢十夜を読んだ時の感覚に似ていた。
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