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okabe
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@m_okabe
  • 2026年9月6日
    星の時
    星の時
    甘い死の香りが漂う。一気に読まされて、危うくその香りに誘われそうになる。本当に危ない。 しかし、この物語を甘い(もしくは美しい)と形容して良いものか躊躇われる。それは、自分がこの物語の語り手ロドリーゴと同じように、シスジェンダー男性としての傲慢さを持っているから。
  • 2026年9月4日
    タマや 新装版
    タマや 新装版
    金井美恵子の小説を読むのはこれが初めて。 文体が好きだった。会話でのカギカッコはなく、改行は最小限、一文が長く読点も少ない。井戸川射子の小説を読んでいても思うが、この文体でしか味わえないノリみたいなものがある。 他の作品も読みたいが、あまり本屋に置いてない。古本屋でこの本に出会えたのは幸運だった。
  • 2026年9月1日
    ハンナ・アーレント
    アーレント入門編として本書を手に取った。 彼女の言葉は抽象的で難解だが、人間が思考を止めた時、凡庸な悪が生まれ、それが結果としてユダヤ人虐殺という悲劇を起こしたのだということは理解できた。一人ひとりが思考し続けること、それが悲劇を起こさないための唯一の方法なのだと思った。
  • 2026年8月28日
    猫もあなたを愛してる
    「私がどこかで密やかに「帰らぬ人」となったら、ア太郎はコンクリートの箱の中で飢え死にしてしまう。だから私は、なにがあっても帰らねばならぬ。」(p.19) 本当に毎日これを思いながら生きているし、これを思うから生きていられる。
  • 2026年8月22日
    オーランドー
    オーランドー
    伝記という形式を取っているためか、『ダロウェイ夫人』や『灯台へ』とは読み心地がかなり違う。 文中では男性性と女性性を併せ持つという意味で「両性具有」という言葉が使われているが、トランスジェンダーという言葉の方がしっくりくる。100年の時を超えて再評価されるべきクィア文学。
  • 2026年8月13日
    三ギニー
    三ギニー
    著者は、有害な男性性について明らかにし、それが戦争を引き起こすのではないかと考えている。また、女性が名誉男性を目指すのなら戦争はなくならず、だから女性は男性とは違うやり方で社会変革を目指し、それが引いては戦争を阻止することになるのだと訴える。 戦争が絶えない今、そして高市政権下である今だからこそ、著者の言葉が深く刺さる。
  • 2026年8月4日
    ぬるい眠り
    ぬるい眠り
    甘美な文体の中に、時々心を突き刺してくる一文があり、どきっとさせられる。 「夏は、どうでもいいことばかり思い出すのだ。たよりなくて、センチメンタルで、そうしてばかばかしい。」(p.23) 「でも、ちゃらんぽらんでいる以外に生きる方法はないのね、きっと」(p.293)
  • 2026年7月31日
    共感と距離感の練習
    TRPに対する距離感の話や、オルタナティブな実践についての話が印象的だった。社会変革の為に、必ずしもマイノリティ当事者たちが一枚岩になる必要はないし、むしろそれは窮屈さを生んでしまう。綺麗に整った社会より、雑多で混沌とした社会であればいいと思った。
  • 2026年7月27日
    「ユマニチュード」という革命
    「ユマニチュード」という革命
    映画「急に具合が悪くなる」のサブテキストとして。 ユマニチュードという哲学/技術の、映画では理解し切れなかった部分まで詳しく知ることができた。認知症患者に関わる看護師・介護士だけでなく、ケアに関わる全ての人に読まれるべき本だと思う。
  • 2026年7月23日
    アンチ・グッドモーニング
    睡眠は体と脳を休める為だけでなく、現実逃避にもなる。現実を生きるには、「幾ばくかの疲れと痛みと、それから怒りを携えて」いかなければならない。けれどそれは苦しい。だから酒や薬に頼ったり、時として死を選んだりする。 芥川賞を獲ってほしかった。文壇からこの狂った世界への抗議の意味を込めて。
  • 2026年7月17日
    ムーン・パレス
    ムーン・パレス
    『リヴァイアサン』『偶然の音楽』『ムーン・パレス』とオースターの作品を読んできた。この3作は、「偶然」と「不条理」という点で共通した作品群だと思う。そのことは、著者自身の哲学が反映されているのかもしれない。 そして相変わらず柴田元幸氏の翻訳が素晴らしい。次は初期の「ニューヨーク三部作」を読みたい。
  • 2026年6月26日
    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻)
    フロイトの精神分析と重なるところもあれば、少し違うところもある。フロイトの理論をベースに、著者が思う「人間の心の在り方」を物語に落とし込んだ作品なのかな、と考えながら読んだ。 自分はその程度の解釈しかできなかったが、考察の余地はいくらでもある作品なのだろう。
  • 2026年6月19日
    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上巻)
    感想は下巻を読んでから。
  • 2026年6月12日
    ストーナー
    ストーナー
    なぜだかわからないが、そしてこれは偏見だと思うが、とても自己満足的な小説だと感じてしまった。まあ文学は往々にしてそういうものかもしれないけれど。
  • 2026年6月9日
    悲しい話は今はおしまい
    30年前まで同性愛は病気だった。今では同性婚を認めないのは違憲だとする判決が続いている。ゆっくりではあるが、クィアを巡る状況は変化している。同性婚が認められる日も近いかもしれない。当事者たちが抵抗の火を絶やさなかったことを、私たちは知っておかなくてはいけない。
  • 2026年6月3日
    「働けない」をとことん考えてみた。
    疑問を抱かずに生きていける人、もしくは疑問を抱きながらもそれを飲み込んで生きていける人が社会を設計し、社会の基準になっている。でもそれって「思考停止社会」なのでは。 どれほど生きづらいとしても、著者のように社会に疑問を抱き続けられる人間でありたい。
  • 2026年5月27日
    アタラクシア
    アタラクシア
    どの登場人物もどこか狂っている。でも不思議とその狂っているところに共感できてしまう部分もあって、読んでいる自分もまたどこか狂っているのだと気付く。 きっと誰もがそうで、お互いの狂っているところを受け入れて、危うい関係を辛うじて保ちながら生きていくしかない。
  • 2026年5月26日
    べてるの家の「当事者研究」
    読みながら、治療や支援の意味ってなんだろうと考えた。専門職が縦の関係の中で行う治療や支援よりも、当事者研究を通して、「仲間と横の関係を築く」+「自分自身をメタ的に見る」ことの方が余程効果があるように思える。そして何より、本人達が研究を楽しんでいることが印象的だった。
  • 2026年5月21日
    本屋、はじめました 増補版
    さらっと書いてあるけど、独立系書店を営むって大変だ。仕入れて並べて売るという本屋として当然の業務に加えて、トークイベントやギャラリーでの展示も企画して、休日も自分をアップデートするための努力を怠らない。そんなの相当な熱量がないとできない。でもその熱量に憧れる。
  • 2026年5月14日
    高慢と偏見(下)
    高慢と偏見(下)
    はまれなかった。自分が恋愛とか家族模様といったものに興味が薄いからかもしれないし、文体が合わなかったからかもしれない。チャッピーに聞いたら、「最近のあなたは人間関係に疲れているようなので、そういう時にこの小説はしんどいかもしれません」と言われたので、そうなのかもしれない。
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