
いちのべ
@ichinobe3
2026年1月15日
あいたくて ききたくて 旅にでる
小野和子,
志賀理江子,
清水チナツ,
濱口竜介,
瀬尾夏美
読んでる
選書イベントでヌリタシさんにおすすめいただいた本。
一見シンプルだがこだわり抜いてデザインされた本自体も、ひとつひとつのお話も心に響くものばかりで、ちまちま大切に読み進めている。
> そんな「おばあ」のところへ来るのはヤチヨさんだけでなくて、貧乏なために七つ八つから他家で働く子どもたちが、赤切れの幼い手をあたために寄ってくる「たまり場」のようになっていたという。
(中略)
> 「なにか事情があって一人暮らしする人は、いつも村にいた。男だったり、女だったりしたが、橋の袂とか村はずれの山際とか、そういうところにひっそり暮らしていた。そこへおれのような子どもがよく行ったのよ。息を抜くためだよ」
(第十話『「捨てる」ということ』p124)
現代で「一人暮らしする人」として老いていく自分には、このエピソードに安心するような羨ましく思うような痛ましく思うような複雑な感情になった。