よろこびイサンディ "西洋哲学史" 2026年1月15日

西洋哲学史
西洋哲学史
熊野純彦
西洋哲学史の変遷を把握していくことは、それほど、多くない題材について、時代を代表する哲学者によって書き継がれた詩文を理解することなのだと思った。 たしかに知らないことが多かったけれど、このことを理解できたのは、この読書が有意義であったことの証左になり得る。 これまで語られることのなかった事柄を語り出す、時代を代表する哲学者は幸福な人もあれば、不遇のうちに生涯を閉じる人もいた。 ニーチェは神が死んだことに気づいたが、カントは神の首を切り落とした、その執行人だった。 この著作も無論、素晴らしかったが、他の作家による西洋哲学史も読みたいと思った。 本書を読み終えたことは、おそらく哲学なる学問を読みはじめたことと同義だと思う。 僕に時代を震撼させるような天啓が訪れないことは分かり切っているけれど、その歴史的な連続を把握することくらいはできる。 その妙味を味わう端緒が本書で良かった。
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