魔法 "高慢と偏見(下)" 2026年1月16日

魔法
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@meshidemokuou
2026年1月16日
高慢と偏見(下)
高慢と偏見(下)
ジェイン・オースティン,
ジェーン・オースティン,
中野康司
とても面白かった。上巻の解説のとおり、読み進めてしまう工夫が散りばめられていて、キャラクターにはっきりした輪郭と魅力があって、貴族階層の生活にも理解が深まって、本当に楽しく読んだ。この作品にまつわる(影響された)全ての作品をこれからチェックできるのも嬉しい。子供の時から引っかかりのあるタイトルだなと気になっていた小説で、イギリス文学も好きだったのに、やはり少し古い作品なので気後れをしていた。読んでみると数ページで気分が最高になった。初めはもっと昔の翻訳のものを読んだのでそれが良かったが、それゆえに挫折もしたが、ちくま文庫版はこの訳者の翻訳だからなのかすごく読みやすいし人間について描かれているから共感もできた。名前だけ知っていた小説がこんなに面白い小説で嬉しい。最初はお互いに嫌っていて、気が合わないと思っている、少女漫画的な構図の主人公と相手役はもちろん、姉とその相手役の話も面白いし、2人が結ばれるまでのあれこれも全部面白かった。なによりも慕う思いを打ち明ける手紙や会話、相手のためにした行為の美しさ、結ばれた後の今までとは決定的に違う打ち解けた恋人同士の会話、後日談的に語られる「いつ私を好きになったの?」というシークエンス。本当にすべてをフォローしてくれている。こういう少女漫画を読みたい、と小さい時に思っていたそれがある。それにしてもこの時代の彼ら貴族の生活は本当に贅沢だ。お金もだし、時間の使い方も。そこらへんも大変に興味深かった。
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