"未来" 2026年1月17日

錦
@nsk
2026年1月17日
未来
未来
ナオミ・オルダーマン,
安原和見
パンデミックによる崩壊が始まった世界で、未来を予測するAIを手に入れた巨大テック企業の3人のCEOが、安全なシェルターに避難し、終末を逃れようとする。そこへ、偶然同じAIを手に入れたサバイバリストでネットライターの主人公が避難しにやって来て、物語が動き出す……。これがネタバレなしの大まかなあらすじ。 半分読んだ時点で「このまま普通のディストピアサバイバルものだったら、読み終わる自信がない」と思っていたが、そんなことはなかった。 実は、この終末はフェイクなのだ。貧富の差を拡大し、世界を着実に滅亡へ導いている「持つ者」を消すために、CEOたちの身内が考えた計画だったのだ。そうとは知らず、情報が遮断された島へ文字通り島流しにされた3人は、ひとりを除いて悲惨な最期を迎える。そして、「持つ者」を失った世界は、より良い方向へと変化していく。 挿入されるソドムの物語が「世界を良くするために悪人を排除しても良いのか?」という問いにもなっていて、単純な勧善懲悪ではないのがよかった。
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