あおい "一八八八 切り裂きジャック ..." 2026年1月5日

一八八八 切り裂きジャック (角川文庫)
服部まゆみさんが気になって『この世界の闇と光』のあとに続けて読みました。 久々の長編でしたが、とてもよい読書体験でした。 切り裂きジャックなのですが、歴史の教科書に記載されるような文豪や医師が出てきたりするので、程よいリアリティがあったのもよかったです。 服部まゆみさんの美学が随所に散りばめられていて、その部分もとても読み応えがありましたし、もちろん登場人物たちもまあまあ多いのですが、一人一人個性がきっちり書き分けられていて、登場人物の名前(特に外国の名前)を覚えるのが苦手な私でも割と覚えてられるくらいでした。 美貌で頭が切れて社交もできる体力超人な鷹原、可愛い系で医学を学び自分に自信がない頭でっかちの柏木という設定も、設定盛りすぎじゃない?とならないのが筆力のすごさなんだと思います。 この設定なのに、現実にいそうと思わせるのが本当にすごい。 長編だけど中弛みもしないので、最初から最後まで面白く読めました。 殺人の描写がなかなか凄惨なので、苦手な方は避けた方がいいかも。
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