
カナデ
@mochima3
1900年1月1日
丕緒の鳥 十二国記
小野不由美
かつて読んだ
十二国記シリーズ、ひとつ目の短編集。タイトルになっている『丕緒の鳥』を読みました。丕緒というのは人の名前。祭礼に使用する「作りものの鳥」を作る下級官僚です。
彼の暮らす国はもうずっと長い間、荒廃の時代にあります。彼は国を憂い、憂うことに疲れ、絶望しつつあります。
——この国は駄目だ。
声を上げることにも、上げるべき声を探すことにも惓んだ。
(本文引用:56ページ)
この一文に想わずハッとしてしまった…
この話だけでなく、十二国記を読んでいるとこんな風にハッとすることが多い。物語の中の出来事だけれど、自分が今生きている世界のことのように感じてしまう。
ただ十二国記の世界には、最後には必ず光が差し込んむですね。その光は偶然生まれたものではなくて、誰かが苦労して勝ち取った末に手に入れたものなんです。
誰かの勇気が、別の誰かの心を温めたり、誰かの胸の内に熱を吹き込んだりする…そんなお話だなあと思いました

