mikechatoran "沈黙をあなたに" 2026年1月18日

沈黙をあなたに
沈黙をあなたに
マリオ・バルガス=リョサ,
柳原孝敦
バルガス・リョサの遺作。クリオーリョ音楽の研究者トーニョがラロ・モルフィーノというギタリストの演奏に感動し、それを本にしようとする。その顛末のドタバタを描く三人称の部分と、一人称の部分が交互に展開していく。ラテンアメリカのさまざまな地を舞台に大部から軽いものまで書いてきたバルガス・リョサが人生最後の小説としてペルー、しかもリマを舞台に選んだこと、音楽がペルーの多様な人々の融和の礎になるという理想主義的だが突飛な議論をトーニョに語らせることでペルーの将来について希望を持ち続けていたことに胸を打たれた。
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