W7Ed
@4nTeG00N
2026年1月18日
砂の女
安部公房
買った
読み終わった
わけもわからずどんどん読んで、あっという間に終わった。サスペンスのような、ホラーのような、それでいて摩訶不思議な幻想文学のような。
口の中がじゃりじゃりした、とか、喉乾いた、とかの感想をみるけど、わたしはお風呂入りたくなった(笑)
p107–灰色の種族には、自分以外の人間が(略)灰色以外の色を持っていると想像しただけで、もういたたまらない自己嫌悪におちいってしまうものなのだ–
60年以上前に書かれていながら、カラフルに満たされた現代のSNSの裏の感情を思い起こさせる。
SNSだけじゃない。心の中にある、労働とやりがいとか、日常と非日常とかの矛盾が、一見乾ききった砂に呑み込まれながら湿り気を帯びて浮きあがる。
自分の中にある理想とコンプレックスがグサグサと刺激されるところはブッツァーティの「タタール人の砂漠」にも通じる。あ、砂繋がりだ。

